8月馬鹿 4

新盆　2回目の盆　そのさなか　あの花が見たい
彼岸花

悲願花
祈願花

言葉遊びをして
汗をたらすのを我慢する
黒い服で
願いを唱える

会えてよかった
この世の理を曲げてでも
この時期なら　会えるのかな

時間とともに　無常　無情　いつもそう
桶の中の蛙を　祖母は掬い　逃がしてあげる
お墓にお水を
赤い花を
お酒を　甘いものを

祈り手折れリ　花を持ちながら

8月馬鹿 3

干からびた　吸血鬼　
蝙蝠は　アスファルトで死体
ベランダにも　学校でも　どこでも
暑過ぎる故に　飛び回れない
ミイラになった　グレーの固体

暑さをしのぐため
靴の中に潜む
息を殺すと
祖父の足が入る

亡き祖父は　その靴を投げ捨てた
祖母は　投げ落ちたその靴から　蝙蝠を　手づかみで取り出した
そして　畑へと　葬った

飛ぶ蝙蝠より
飛べぬ蝙蝠を見る方が多い

生まれてすぐに　どこにいても灼熱で　火葬　車が轢いていく
血すらないほど　干からびて

8月馬鹿 2

艶やかな翼で空を舞う　黒揚羽蝶
地を這いずり糸で吊り吊られ　大蜘蛛

蝶々は
軽やか　無敵に　飛びゆく

大蜘蛛は
強か　釣り糸を　垂らす

夜にまぎれて　ひらめく羽は　釣られてしまった

見えぬ糸　大蜘蛛の　勝ち

一晩経つと　黒揚羽の羽は　無残にも　むさぼられていた
大蜘蛛は　揚羽を適当に平らげてなお　更に釣り糸を垂らしていた

羽を持つ蝉　1週間の命しかない　飛び回る
うるさく響くのは　千切れるばかりの命だからだ

それでも　大蜘蛛には　適わない
釣り糸は　更に拡大し　蝉をも捕らえた
鳴くことも　動くことも出来ず

ただ　蝉は　食われていた

昨夜　食べた　揚羽の残骸を足蹴にしながら
大蜘蛛は　羽からむしり喰い　見果てぬものに　作り変えた

私の手は　大蜘蛛を　潰すことが　一秒で出来る
大蜘蛛は　そんなこと　どうでもいい

ただ　生きるために　巣を張り続ける
私は　少し　見守った

8月が　終わる頃　巣ごと　台風で　散り散りになった
蜘蛛は見つからなかった　探さなかったから

８月馬鹿

今年はじめて蝉の鳴き声を聞いた

もう8月が来るよ
24回目の誕生日
まだ生きてるよ
叫ぶほどに
身をちぎりながら
よじれながら
血をたらして
それでも立つ
あたしは生きる
思い出も追憶も
殺さないようにして
8月の半ば
夫婦になった2年前
朽ち果てそう
からからの喉
新しい家で判を押す
冷房でざらざらの喉
メールで姓が変わったことを知った
乾き飢え
飽き足らず
このまま
死が二人を分かつまで
胎児のように
双子のように丸まり今夜も眠ろう

蝉の鳴き声は7日後に落ちる



紫外線で乾燥　ベランダで　風葬　また来年

初めて悩んだ

すなふきん飛影のこと。
この先の展開なんてものはなやみなんてないけど
（常にいきあたりばったりだから）
ただ、今回の最後（23）の絵、すなふきんじゃないことに悩んだ。
でも、あれしか台詞とぴったりになる絵が来なかった。
後姿ばっかりとかになったらそれはそれでつまらないしね。
悩んだけど
どうなんだろうなぁ。

反応がどうか、本当に気になるなぁ。
だって皆さんの多くはこれを楽しみにしてられている方。
好きですー可愛いですって言っていただいているから、
私も好きで可愛くて描いてる。
それだけでも伝わってくれると嬉しいなぁとか思う（傲慢女）
正直ね、こんなにヒット数いただけるとは思っていなかったんですよ。
下手したら今日で600ヒット。2週間くらいで1000ヒットの見込み!?
なんか、どんな人が見てくれているのかなーと思う反面
カウンターが回ってるって事は
喜んでもらえてるのかなと期待したり。

リンクの申し込みなどに参りますと
知ってますー!!
って言ってくださる方がいたりしてほんとうにびっくりします。
うわぁ、私なんぞのものを…!!とか思っちゃいますね…。
嬉しいですよ、素直に。ありがとうございます。
リンクってすごいですね!改めて実感します。
しかも相互の方が多くて、なんか言葉にならないくらい嬉しいです。
ネットのつながりなんてみたいな事を
前によく言われていたんですが
私にとっては大事な感情をくれる人がたくさんいるって思ってます。
みなさんのことが大好きです。

今日は皆さんのサイトにスナフキンが遊びに行くツアーをしますよ。
かつをさん、喜んでくれて有難うございます!
外を歩いている子供が
猫ひろしのものまねをしています。可愛いなあ。うふふ。
昨日はものすっごいうつ状態でした。
きつかったです。この時期が去年も駄目でしたね。
でも入院はしたくないですので、寝て乗り切ります。
あと、お花を買おうかな。
デッサン練習に薔薇を…。育ててみようかな…。