すぎやま由布子の幽遊白書/bleach(技術開発局阿近中心)イラスト雑記。
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その日も阿近は研究にいそしんでいたから知らないと思うんだけどさ。
私だけは知っているわよ。
この研究馬鹿め。
恋愛に関してもそこまで感情分析すると煮詰まるっつーの。
「…阿近さーん。コーヒー入れたよ」
「気がきくじゃねぇか、嫁にしたくなる確率10%上げだな」
「やっすいオトコ」
「…30%引きだな」
「さっさと飲みなさいよう。冷めたらおいしくないし」
「あーかかあ天下っぽいなお前。いつからそうなった?」
変な色した試験管を持ってきながら、ようやくコーヒーを受け取って。
私はその台詞にもういちいち苛立たしいことこの上なし。
憎憎しい!もう!
「う・る・さ・い」
「へいへい」
辟易しやすい性格なもので、そろそろおいとまして自分の詰め所に戻ろうとした。
「じゃぁまたね」
「…は?帰るのか?」
「当たり前でしょう、仕事しなくちゃ」
「オレみたいなこと言うなよ、まァキャリアウーマンも嫌いじゃないがな」
…どうしろってんだ、このオトコ。
「わがままねぇ、訳わからないもう」
「だから傍にいたほうがわかりやすいだろう」
…何なんだ、このオトコ。
「…今はとりあえず、仕事だから、駄目」
「傍にいればもっと、恋愛研究が出来て楽しいんだがなァ?」
ニヤニヤと、実験対象のように私を眺めている様はとても楽しそう。
このオトコにとっては、恋愛も単なる実験なのかもしれない。
「ムカつくオトコね」
「なんでだよ」
実験がそんなにお好きなら付き合ってやる。
「顔が真っ赤よ、ずーっとさっきからね!!」
「!?」
思いっきり阿近は自分の顔に手をやる。
そうすると、血の気のない肌が薄茜色に染まった。
ホラ簡単だ。
研究なんていらないじゃない、そうでしょう?
その頬がいい結果。
ふふん。
「うっそー。」
「…このやろう…犯すぞテメェ」
薄茜の鬼。可愛らしい恋の鬼。
「はいはい、ごめんなさいって。仕事が終わったらすぐここ来るからね」
「あー」
釈然としない鬼さんは私を研究室の外へ送ってくれた。
恋愛に研究なんて必要ないのよ。
でも楽しいからもう少し付き合ってもいいかな?
「阿近さーん!」
「あ?」
研究室の扉を今まさに閉めようとした瞬間、私はありったけ叫んでみた。
「だ・い・す・き・だ・よーーーーーー!!!」
もちろん、真っ赤な鬼にならないように、口だけ動かしてね。
頬は可愛い色で染まったまま、ずっとずっと私だけの宝物。
阿近じゃないけど実験成功!?なんてね。
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カテゴリ別
プロフィール
HN:
すぎやま由布子
年齢:
41
性別:
女性
誕生日:
1982/08/16
職業:
主婦
趣味:
まんがおえかき
自己紹介:
家族構成☆夫&私
特筆☆鬱病など
体格☆158センチ 43キロ 危険な骨子
性格☆明るく 冷静に ときどき危険
夢☆マイホーム(オヤジか)
特筆☆鬱病など
体格☆158センチ 43キロ 危険な骨子
性格☆明るく 冷静に ときどき危険
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